1日に何度もお客様を乗せていれば、タクシーの運転、接客に慣れてきます。
そうしたら次のステップに入ります。一つ一つこなしていきましょう。
ここでは、僕が早めに覚えた方が良いなあということを書いていきます。
通りの名前、建物を覚える
「申し訳ありません。新人でして、道が分からないので教えていただきたいのですが・・・」
「えっ?僕も分かりません」
新人あるあるです。
運転手もお客様も道が分からないことは日常茶飯事です。今ではカーナビやGoogle先生がいますので、そこまで問題視することはありません。
ただ、やっぱり、
「は、○○ですね。かしこまりました」
と、スムーズに出発できたらかっこいいですし、1秒でも早く出発してほしいといお客様もいます。
覚える優先順位としては、
- 駅
- ホテル
- 通り(地域による)
- 交差点名(地域による)
- 病院
駅の入り方と行き方
タクシーに乗る方の行き先で断トツで多いのが地域の主要駅。
他市他県から訪れる方も多く、慣れている人であれば教えていただければいいのですが、中には初めてくるお客様もいます。
お互い分からなければなんとなく悲惨です(笑)
何度か乗っている人であれば知ってて当然と思って乗ってくることも多いですね。
「東京のタクシーなのに東京駅知らないの!?」
屈辱です。
乗り口がたくさんある
色んな鉄道会社がまとまっている大きな駅は、乗り場がたくさんあって複雑です。
新幹線乗り場、各鉄道会社の乗り場。一体何個あるのかな・・・。
「え!?入れない!?」
駅によっては決まった通りから来ないと入れない乗り場があります。
何度謝ったことか・・・。
どの乗り場にも行けるようにしておいた方がトラブルは少なくなります。
ホテル
ビジネスマンや観光客がよく利用するホテル。
ホテル利用者の多くは、
- 駅からチェックインするため
- 観光名所からホテルへ
- 取引先からホテルへ
- 飲み屋からホテルへ
様々な場所から様々なホテルへお送りする場面が多いです。
ホテルの場所を知っている人の方が少なく、頻繁に行くので大きなホテルだけでも覚えておいた方が良いでしょう。
ちなみにラブホテルに行くこともありますので、覚えておいて損はありません(笑)
通り名前
道路には通りの名前がついていることが多いです。国道○号線という呼び名もあるし、
東京なら環八通りとか靖国通りなどでしょうか。
通称で呼ぶ方もいますので、そちらも覚えた方が良いでしょう。
あと、読み方を間違える人もいるので漢字も覚えた方が良いです。
通りの名前は目的地というより、経路指定の時に使うことが多いですね。
「○○通りを通って・・・」
交差点の名前
交差点の名前を目的地にいう人は多いです。
「○○の交差点まで」
信号のある交差点なら、○○町○丁目等名前があります。
「えっ?全部覚えるの?」
驚かれるかもしれませんね。信号のある交差点なんて何個あるの!?
こちらもやはり、最初の内は頻繁に使われる交差点名を覚えていくといいでしょう。
通りの名前と交差点の名前はセットでよく使われます。
「○○通りを右に行って、○○の交差点を左ね」
という具合です。
病院
僕の場合病院はおまけだったかな。
大きい病院ぐらいは知っておきたいですが、駅やホテル、通りに交差点の名前に比べれば少ないですから・・・。
初めてその病院に行くという人は少ないので、尋ねれば大抵教えていただけます。
ちなみに地方では
建物の名前をいわれるのはいい方で、会社の名前、お店の名前をダイレクトで言われます。ひどいとマンション名。
しるか!(笑)
道を覚えるおすすめ手法
- 走った道を地図で復習する
- 目標物や交差点名、通りを覚える
- イメージしながら走る
走った道を地図で復習する
一番効果がありました。
タクシー運転手になるまで、恥ずかしながら地図の見方がよくわかりませんでした。
東西南北が分からず、地図を回して見るぐらい。
そんな僕でも繰り返し地図で復習していたら見れるようになりました。
地図で復習すると情景が頭に浮かんできて覚えやすいです。
通りの名前、交差点の名前を覚える
道案内や目的地によく使われますが、点と点が繋がるとさらに覚えが良くなります。
知ったかぶりはご法度
少し道を覚えると、
- 行けそうな気がする
- 聞くのが億劫になる
聞くタイミングを逃す
↓
今更聞きづらくなる
↓
道が分からなくなって焦る
↓
道を間違える
↓
お客様に怒られる
怒られるだけならいいですけど、お客様に迷惑がかかるんですね。
「分からないんだったら、最初から聞けよ」
完璧にわかるまでは、分かっていてもお客様に道を尋ねたほうが無難です。
もしかしたら知らない裏道があるかもしれません。
裏道があるのに裏道を通らないのもトラブルの一つです。
「すみません。まだ慣れていなくて、遠回りしてしまうかもしれないので教えていただけませんか」
本当は知らないんだけど、知ってる風を装っていたこともあります(笑)
高速道路を覚える
高速道路は複雑です。
一度通り過ぎてしまうと次の料金所まで拘束されます。ミスをすれば拘束道路。
知らないと誰もが苦しむ難関です。
自家用車で旅行へ行く時とか経験したことはないでしょうか?
案内板を見ても、
「どっち? えっ、どっち? どっち? あーー!」
勘に任せて反対方面に行ってしまった経験が・・・。
僕は何度もありますし、今でこそグーグル先生が教えてくれますが、紛らわしい時があって今でも間違えます。
ミスを取り返すために戻らなくてはいけません。引き返すだけで3,000円以上メーターが上がるなんてザラです。
急いでいるから高速道路を使ったのに、これでは何のために使ったのか・・・。
このようなミスをなくすためにも、ナビに頼るのではなく知識が必要です。
高速道路を覚える効能
高速道路を覚えること様々な利点があります。
- 高速を使うかどうかを提案できる
- 情報をもとにスムーズな対応ができる
高速を使うかどうか提案ができる
高速道路は大抵の場合距離が伸びます。
そのため、メーター料金は大分上がりますし、目的地に着く時間も早くなります。
断然使ったほうが効率がいいですね。
タクシーは効率が大事なので、可能であれば高速道路を使うことをお勧めします。
提案できないとなると、下道を使うことになりますので、効率が良くありません。
遠回りするために高速使うのか?
僕らは距離を稼ぎたい、お客様は時間を節約したい。高速道路を使うときは許可を取りますので、問題ありません。
時間に余裕があれば、
「下道で行ってください」
といわれますし、少しでも早く着きたいお客様は、
「高速で行ってください」
と指示されます。
本来乗れるはずだった高速道路を提案しないで、下道で行くのは料金も時間も非常にもったいないです。
情報をもとにスムーズな対応ができる
高速道路のどの区間が工事で渋滞しているから、違う入口から乗ろうとか、下道はこの時間帯はものすごい渋滞しているから高速道路を利用したほうがいいとか。
そういうことも後々、やっていかなくてはなりません。難しいかもしれませんが、うまくいったとき、
「早く着けて良かった。ありがとう」
お客様から感謝された時、俺って天才と自己満足に浸れます。
そのあと、調子に乗ってミスを犯しますので、あまり調子に乗らないようにしてください。
まとめ
そのうち覚えます。
高速道路に乗る頻度は1ヶ月に数回程度です。予習ができればしたほうがいいですね。
コメント