タクシーと乗客のトラブルがよくSNSで見かけます。運転手として第三者として見てると面白いですね。
出会いたくはないですけどね。
代表的なものを取り上げます。よかったらご覧ください。

僕の本音です。
近いけどいい?近くてごめんね
このフレーズはタクシー運転手なら聞いたことがない人はいないんじゃないでしょうか?
頻繁に言われるセリフです。不思議ですよね。コンビニやスーパーで30円ぐらいのお菓子を買うときに
「安いけどいい?」
なんて聞かないでしょうに。
なぜこんなことを聞かれるのでしょう?
昔、まだタクシー運転手が横柄だったころ(全員ではない)、文句を言われるということが頻繁にあり、テレビ等で話題になってそれが頭にあるのだと思われます。
答え
良くはないけどいなきゃ困る(‘Д’)
心の中で思っていても口には出さないです。中には近距離大歓迎という人もいますが・・・。
なぜこんなことが生まれるのか。

売上が給料になる歩合だから
タクシー運転手が1日にお客様を乗せる回数は、大体20~40回。
タクシー運転手の賃金については【関連記事】タクシー運転手の賃金(給料)ってどうなってるの?をご覧ください。
近距離ばかりだと売上ができないんですね。
同僚と比べた時、
その同僚が20回ぐらいしかお客様を乗せてなくて、僕が35回ぐらい乗せたのに、
同僚の方が売上が多かったときは萎えました。

近距離の数をこなしてもダメなのです。
流しをしているタクシーなら多少は
流しとは街中を走りながらお客様を探すことを言います。手を挙げたら止まってくれるあれです。
お客様を降ろした先ですぐさま探せる機動力があります。そのため、近距離でもそれほど苦にならないことが多いです。

お客様が繋がります。
付け待ちや無線配車の場合は・・・。
歓迎はされません。
付け待ちは順番待ちなので、いざ自分の番が回ってきたと思ったらすぐ近くの目的地。
降ろしてまた順番に並ばなくてはなりません。
戻ったら結構な台数が並んでいることが多く、近距離の方は敬遠されます。

申し訳ないですが、これが実情です。
例外がある
世の中にはいるんですよ、女神さまが。
そのお客様を乗せた後に長距離が当たることがあるんです。
運命とは定められたものなのかと思うほどに歯車がかみ合うんです。
そんな時、
「近距離めんどくせーなんて思ってごめんなさい」
と懺悔します。

僕は長距離のお客様を乗せるきっかけになった人を、ラッキーマンと呼んでいます。
お客様からすると関係ない

でも、乗らなきゃ仕方ないの!
おっしゃる通りです。
だからいちいち聞かなくていいですよ。

聞き飽きてるので萎えます。
もし、本当に申し訳ないと思うならチップを置いていってくださいね。
一番重要なのは常識を持っているかどうか。
近距離の奴がさらに常識がないとぶち○したくなります。
- 呼んだくせに待たせる
- 横柄な態度で乗ってくる
- 車内を汚す
常識さえ守っていただければ近距離の方も大切なお客様です。
ゴールデンタイムは長距離客の取り合い
ゴールデンタイムとは長距離のお客様がよく出る時間帯のことを言います。
大体23時~1時ぐらいでしょうか。接待が終わって帰るにはちょうどいい時間ですね。程よく楽しんでそのまま帰れる時間です。
この時間帯に何としても長距離のお客様を乗せたい。
なぜならこの時間帯を過ぎるとガクッと長距離のお客様が減るから。
無駄に乗せてしまうと制限時間がきてしまう。
乗車拒否が頻発するのもこの時間帯ですね。

お客様とタクシーの数が逆転することも多くて選び放題。
1万円札を出されたらどう思う?
これもよく聞く話ですよね。
支払いに1万円札を出されてキレる運転手とそれを動画にとってSNSにアップする奴。
SNSにアップしたら名誉棄損になるんじゃないかな。アップするのはやめた方が良いよ。
答え
萎えます(近距離のみ)

お釣りとして使えないから
用意しておけといわれるけど、防犯上たくさんのお金を車内に置くわけにはいかないし、近くに両替機があるわけでもない。
1万円札が満たされてしまうと、
- 基地に戻って両替しなければならない
- コンビニで買い物をしなければならない
- ATMでおろさなければならない
何をするにも営業とは関係ない時間になるので無駄な時間。
基地に戻って両替しなければならない
ロスタイムになってしまう。
近くに基地があればいいのだけれど、遠くにいる場合、戻る時間がもったいないです。
時間をかけて戻るくらいならコンビニで買い物をすることになるんですが・・・。
タクシーは先ほども述べたように、売上が給料になるのだから、10分営業できないだけで売上が減少してしまうのです。
コンビニ等で買い物をしなければならない
特にほしいものがないのにコンビニで買い物なんかしたくはない。
それに、自分が嫌がることを人にやるのってどうなの?
ATMでおろさなければいけない
手数料かかる。
たかだか遠くもないお客さんの為に手数料自腹なんて割に合わない。
業務終了間際なら歓迎
業務終了近くになるとお釣りはほとんど不要になるので歓迎です。
僕らは業務終了をすると、その日の売上の金額を納金しなくてはなりません。
その際細かいお金だと少々面倒です。
そこに万札があると少ないお札で済むのでありがたいです。

たまに納金額より万札の方が多い場合は厄介ですけど・・・。
トラブルを減らすために
「1万円札しかないですがいいですか?」
と聞いていただければトラブルは減ると思います。

お前が聞けって?
ごもっともです。
運転手側も
「万札だとおつり出せないけどいいですか?」
とお客様に聞きましょう。
あっ、ごめんなさい5千円札しかない
大きいお札だと怒られると思っているお客様に多いですね。
答え
大丈夫ですよ(‘▽’)

お釣りに使えるから
1万円札を出された時用に5千円札があると結構便利なんです。
まとめ
珍しいですよね、こういことが起きるって。タクシー以外では聞いたことがない。
なぜこういうことがおこるのかというと、
- 給料が歩合だから
- タクシー以外の物は自分で用意しているから
キレイごとでは稼げないですから。

こういうモメごとは歩合給である限り無くならないでしょう。
歩合給をやめたらサボり放題になるので会社としても難しいですね。
お客様からすると関係ないかな。
常識さえあれば・・・。
大切なお客様であることは変わりません。
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