子供を叱るときどのように叱っていますか?
ほとんどの方は子供を叱るというのは、自分のお子さんが初めてではないでしょうか。
- どうやって叱っていいか分からない
- 叱っても言うことを聞かない
偉そうに言ってますが、僕は25才の時にテニスコーチとして子供のレッスンを受け持っていました。
その時に色々失敗しました。
叱るとか怒るとかよくわかっておらず、なんとなく世間の見よう見まねでやって・・・。
うまくいくわけないですよね。うまくいっていない人たちの真似なんだから。
しかし、試行錯誤をして何度も失敗を重ねるうちになんとなく子供たちの傾向が見えてきました。
今回はよく聞くしつけの仕方で
- 「あの人に怒られるよ」
- 「鬼が出るよ」「お化けが出るよ」
この言葉をよく耳にします。
僕は子供を叱るときにこの言葉は使ったことがありません。
これらを使った叱り方には反対しています。
- 必要がない
- 悪影響しかない
- 今楽をすると後で苦労する
「あの人怖いよ、怒られるよ」
※あの人にはいろんな人が含まれます。先生、お店の店員、そばにいる人。
このセリフは最悪。
第三者を悪者にする言葉で、言われた人は相当腹が立ちます。
僕は言われた経験者です。

俺は怒らんし。お前が怒れよ。
ただの悪口ですよね。
このセリフを言ったところでいうことを聞いている子供は見たことありません。
まあ、手を焼いているのだろうとは思いますが、他人を悪者にするだけなのでやめましょう。
「鬼が出るよ」「お化けが出るよ」
『鬼が出るよ』『お化けが出るよ』は第三者を悪者にしていないので否定はしませんが、あまり良くはないと思っています。
調べていると、鬼やお化けのように架空の怖い象徴を使った場合、トラウマになりやすいとのことです。
暗いところが怖くなったり、1人でトイレに行けなかったり。
子供の頃の恐怖というのは大きくなっても残りますからあまり良くはないでしょう。
我が家の話
うちの娘がママに「鬼が出るよ」といわれてものすごく怯えていました。
効果は絶大だと思います。
でもですね・・・。
効果があるからと味をしめると乱発するんですよね。悪い傾向として。
少しでもいうことを聞かないとすぐに
「鬼が出るよ」
と脅かしていました。

ちょっとかわいそすぎやしませんか。
辞めさせました。
効果は絶大・・・たがしかし・・・。
うちの娘でも効果がありましたから、結構通用するフレーズだとは思います。
手を焼いているでしょうから、きれいごとで済ませられないと思うので否定はしません。
ただ、楽して効果が絶大ということは、それに伴う危険もあるのではないでしょうか?
- 怖がりになる可能性がある(確証はない)
- 慣れてしまう
慣れてしまったらどうしますか?はっきり言えます。
慣れます。
楽して従わせていたツケが回ってきます。
「鬼なんかいないよ」「お化けなんかいないよ」
こうなるとどうしようもなくなります。大変を後回しにしてきた代償です。
親が思っているほど子供は馬鹿じゃない
『鬼が出るよ』『お化けが出るよ』と脅さなくても、手順を踏めば子供は言うことを聞きます。
言葉で言っても理解できないだろうと思っていませんか?
確かに1才だと理解していないかもしれませんが、言葉が少しずつ話せるようになる2才にもなると大分理解できますよ。
もしかしたら理解していないかもしれませんが、何か理由があって怒られているという自覚はあると思います。
そもそも『鬼が出るよ』といって怯えるようなら言葉は理解していますよね。
2才娘が飛び跳ねていたのをやめさせた話
僕の自宅はマンションです。娘が飛び跳ねていたので叱りました。
「飛び跳ねたらだめだよ」
といいますが、やめません。もう一度
「飛び跳ねたらだめだよ」
と体を押さえて言います。抵抗はされますね。大人の力で押さえつけます。

まだ小さいので簡単に押さえ込めます。
不服そうにしているので理由を話します。
「飛び跳ねてドンドンさせたら下の人がびっくりして迷惑になっちゃうよ」
もしかしたら、言葉自体は理解はしていないかもしれません(笑)
何言ってるかよくわからんけど、悪いことしてるんだなとは理解してくれたのか、しっかり頷いて話を聞いてくれました。
2、3回注意したかなあ。
それ以後、飛び跳ねることはなくなりました。
子供は成長がはやい
確かにその時は言葉が理解できていないかもしれません。
こんな経験ありませんか?
「そんな言葉どこで覚えたの?」
1回でダメなら2回。2回でダメなら3回。3回でダメなら4回。それ以上もあり得ます。
何度も根気よく叱って、叱っているうちに覚えていくと思います。
間違って理解する可能性あり
もし、飛び跳ねちゃダメというのを『飛び跳ねてたら鬼が出るよ』と叱ったらどうなるでしょう。
恐らく鬼が出るのが怖いから飛び跳ねなくはなるとは思います。
子供の思考回路は、
『鬼が出るから飛び跳ねてはいけない』
となるのではないでしょうか?
じゃあ、鬼が怖くなくなったら?もしくは鬼がいないとわかったら?
また飛び跳ね始めますよね。
言葉がしっかり理解できるようになったから、そこで理由を話せばいいって?

聞いてくれますかね?
鬼が出るよ脅すより鬼になった方が良い
怒ることを鬼に頼るんじゃなくて、自分が鬼になったほうがまだいいかなと思います。
この時期はまだ怒る必要もないと思っていますが、イライラが募ればそんなことは言ってられません。
だったら自分が怒って泣かせる方が良いと思います。
なぜならママが怒っていると子供に認識させることができるからです。
「こら!○○するな!」
と結構なボリュームで怒鳴れば、小さいうちはこれで一発です。
「ママ怒るよ?」
と脅すんではなく、怒るんです。
本気で怒る必要はありません。とはいってもどの程度怒ればいいかはわからないと思います。
少しずつ怒って、丁度いいところを見つけてください。

全力で怒らなくて済むようになるので楽ですよ。
まとめ
子供が小さいうちから楽をすると必ずツケが回ってきます。
僕はそんな子を見てきました。
手が付けられなくなってからでは遅いです。
今のうちに第三者に頼らず責任をもって怒れる、又は叱れるようになった方が後々楽です。
親の怒るスキル、叱るスキルを上げるためにも、根気よく叱っていく方が後々の為になりますね。
余談
他にもサンタさん来ないよとか、ごはん抜きにするよとかありますね。
これらについても反対です。
「サンタさん来なくていい」「ご飯いらない」
となるのが落ちです。その時点でどうすることもできません。
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