流し営業(以下:流し)とは走りながらお客様を見つけ、乗せる営業スタイルをいいます。
タクシーでの営業、特に都心部はこの流しが主流です。
流しでは常にお客様を見つけるために、左側の歩行者を見ています。ベテランになると建物の中、右側の歩行者も見ています。
信号待ちでは右側の建物の中まで見ているかもしれません。
良いか悪いかは別として、常にわき見をしているともいえます。

残念ながらタクシーの事故は皆さんが思っているより多いです。
平成30年全事故件数が430,601件に対し、法人タクシーの事故件数は10,850件。
死亡者数が3,532名に対し、法人タクシーがらみは43名。
タクシーはプロだから安心というわけではありません。
流し営業で気を付けなければならないこと①
結論
慌てない!
以上
流しは危険と隣り合わせ
流し営業はそれ自体が危険な行為といっても過言ではありません。
一般の運転手から見ると、タクシーの行動は読めないでしょう。
- 急に速度を落とす
- 急に車線変更する
- 急に左折する
急が付く行為をよくやる運転手がいるのも事実ですから。
『タクシーには近づくな』
聞いたことがある方もいるとは思いますが、こういった由来があります。

タクシーの急のつく行動に対処できません。
ゆっくり走ることで追突されることを防ぐ
ゆっくり走ることは流し営業の基本です。
速度が出れば出る程、ブレーキをかけて止まるまでの距離が伸びます。
速度別止まれる距離
時速40km : 20m
時速60km : 37m
時速80km : 58m
お客様が急に出てきたとき、急ブレーキを踏む運転手は多いです。
すると、それに驚いた後続車も急ブレーキを踏むことになりますね。

タクシーが追突される事故、結構あります。
都会の一般車は気性の荒い人がいますので、車間を詰められることも多いです。

最近は煽り運転が騒がれています。
その時は安全確認をして左に寄せ、譲ってあげるとトラブルも減ると思います。
タクシーということでさらに目を付けられます。
タクシーと一般車のトラブルはよく目撃しますので、トラブル回避のためにも譲ることをお勧めします。
止まることでお客様が現れる可能性もありますからね。
お客様を見つけても直ちに寄せない
「よし! お客様を見つけたぞ」
急ハンドルで左に寄せた経験、ほとんどの人が一度は経験しているのではないでしょうか?
直ちに寄せてしまうと、後方からの自転車やバイクがすり抜けをしている最中ということもあり、接触してしまう可能性が高いです。
最近の自転車は速度が速いので、一瞬見ていないだけで横にいることがよくあります。

何度ヒヤリとしたことか。
お客様を見つけてする行動は、
- 後方を確認をし、詰められていないか確認する。
- 左ウィンカーを出し、後続車に行動を知らせる。
- 軽くブレーキを踏み、速度を落とす
- 左後方を確認し、自転車、バイク等来ていないか確認する。
- ハザードをつけ、左に寄せる。
左に寄せるまでにこれらのことを瞬時に行います。
慣れないうちは大変でしょうが、やるしかありません。
少しぐらい通り過ぎても大丈夫。お客様は歩いてきてくれます。小言は言われるかもしれませんが(‘;’)

申し訳ありません。お客様を発見するのが遅れました。
といっておけば大丈夫でしょう。
コメント