どんなにベテランタクシードライバーでも新人の頃は色んな失敗を経験したと思います。

新人の方は失敗したことを落ち込むと思います。この記事を読んで、
『自分だけじゃないんだ』
と知っていただければと思います。
今回は使用不可のチケットを受け取ってしまった失敗です。
対策も兼ねて紹介しますので是非ご覧ください。
タクシーチケットとは
タクシーチケットには色々な種類があります。タクシー会社が発行しているチケット、クレジットカード会社が発行しているチケット等々。
金額をチケットに書けばそのチケットが、現金と同じ価値になるという魔法の道具みたいなもの。
県や市から補助が必要な方への助成券なんかもあります(使用可能金額は地域による)
これらのチケットのほとんどは何かしらの制限があります。
金額の制限、使用期限、使用枚数等々。
チケットに制限があれば、その制限を超えて使用することはできません。

このややこしさがタクシー運転手を苦しめます。
使用不可チケットは受け取るな!
法律ではどうか分かりませんが、一般的に使用不可のチケットを受け取った場合、運転手負担になります。
運転手に負担させるのは法律的にどうなんでしょう。

法律に詳しい方教えてください。
チケットを受け取ったらすぐに確認して下さい。
- 限度額
- 使用期限
- 自分の会社で使えるチケットなのか
限度額はチケットの金額欄のマスが
- 4マスの場合は9,990円まで
- 5マスの場合は99,990円まで
チケットには限度額が書いてある場合もあります。
限度額を超える金額を書いてしまった場合無効になります。

訂正も無効です。
事前に渡される場合もありますし、支払い時に渡される場合もあります。
使用期限過ぎていた
お客様が降りてから気づいたので慌ててお客様のもとへ。
本来は降ろす前に気を付けることが大事です。
なぜなら、お客様を見失うと途方にくれます。
「あっ、これ使用期限過ぎていますね」
「よく気づいたな」

うぜえ
知ってて使ってたら詐欺ですし、知らない場合でもしっかり確認しろよと怒りたくなりますね。
西暦がややこしい
特に年明けの1月2月3月が厄介です。
使用期限のところには○年度と書いてある場合、
「あれ、2020年になったけど、2019年度か」
とかです。
年が明けたばかりだと、
「今2019年だったかな」
となりますので。2020年だけど・・・。
僕は気づかず2019年3月までのチケットを2020年1月に受け取ってしまいました。
市からの助成券で毎年もらえるはずなので、こいつは明らかな確信犯でしたね。

くそが!!!
顔だけは今でも覚えています。
限度額を超えていた
4桁のチケットを渡され、料金は11,000円。
「これ、9,990円までなんですよ」
「なんでや!」
とキレられたことがあります。

うぜえ
たくさんチケット持っていましたが、現金で支払われました。
気づかず受け取ってしまった
料金13,000円ぐらいでした。しかし、受け取ったチケットのマスは4桁。9,990円まで。
せっかくのロングだったのに、3,000円は運転手負担。
3,000円の給料をもらうとすると、売上は消費税込みで7,000円ぐらい売上なければいけない。
大損です。
2枚以上いただく
中には1回乗車の使用限度枚数もあるので注意が必要です。
大体の距離が分かれば、大体いくらぐらいかかるか予想できます。
4桁のチケットで、限度額を超えそうな場合は2枚以上持っているか確認して下さい。
限度額を超えたことに気づいた
「あっ、これ限度額2万円までですね」
料金は21,500円でした。
「申し訳ないですけど、差額分いただけますか」
お客様困ってました。でも仕方ありません。いただかないとこちらが損をしますので。
接待をされていた方でした。
「負担していただいた分は会社に請求なりすれば大丈夫だと思いますよ」

本当は知らんけど。
以前、お客様の会話を聞いたのですが、接待で渡されたチケットの限度額を超えてしまった場合、自己負担していたそうです。
文句は接待してもらった会社の不手際を責めてくれ。
たまに気を使って運転手が差額分負担することありますが、他の運転手に迷惑かかるのでダメですよ。
「前乗った運転手さんは負担してくれたよ」

知るか!
こうなりかねませんので。
詳しくはタクシーで言われるセリフ3選もご覧ください。
サインなしチケットを受け取った
「あっ、このチケットサインがないと無効なので、サインいただけますか」
「あっ、そうなの。面倒だねえ」
中にはサインがないものは無効というものもありますので、サインはいただいてください。
他の会社のチケット受け取った
「あっ、これ△△のチケットでうちは○○です。申し訳ないですが使えません」
「えっ?間違えた・・・」
なんか申し訳ないけど、間違えたあなたが悪いのですよ。
めっちゃ修正しているチケットを受け取った
金額は修正されていなかったけど・・・。

金額修正はほぼ無効です。
日付やら署名やら修正ばかりのチケットでした。
「訂正印押してあるから大丈夫やろ」
「ちょっとこれは無理ですね」
怪しいチケットも受け取らない方が無難です。
「訂正自体がダメなんで」

良く知らんけど。
1にも2にも確認を
お客様を乗せるまでも大変ですが、乗せた後も結構大変です。
慣れないうちは、あれやってこれやってとてんやわんやです。
チケットを受け取ったらまず
確認!!
確認せずにドアを開けてはいけません。その場で確認しないと後悔します。
確認出来てからドアを開けると面倒が減ります。
本当はいけないけど
本来チケットはお客様記入が原則です。
お客様が記入すると誤記入された場合が非常に面倒です。しかも酔っ払いが間違わずに書けるか毎回ヒヤヒヤです。
3,320円の料金を33,200円と書いた酔っ払いがいました。
自社のチケットだったので何とかなりましたが・・・。
ほとんどのチケットは修正不可です。1枚しかチケットを持っていなかったら?
運転手が書いた方が良いでしょう。

運転手責任になりますからね。
運転手が多めに記入する恐れがあるからお客様に記入していただくとなっているのでしょうが・・・。
お客様が記入するといえば、無理強いしてはいけません。
間違えたら、
しっかりそのチケットは無効と伝え、現金なりクレジットカードなり他のもので支払っていただきましょう。
コメント