こども六法と出会ったきっかけはラジオでした。僕はタクシー運転手をしており、仕事中にラジオを聞いています。
その時に、 CBCラジオ 北野誠のズバリ という番組内でこども六法 [ 山崎 聡一郎 ]が紹介されました。
僕自身が法律に興味があったのと、娘が2歳になります。
まだいじめとは無縁ではありますが、何年かすれば小学生になります。
考えたくはありませんが、
- いじめの加害者になる
- いじめの被害者になる
- いじめの目撃者になる
このどれかに該当する可能性はあるかもしれません。どの項目に当てはまっても苦労すると思います。
そんな時にどうすればいいのかが分かればいいなと思い、普段本を読まない僕が本を手に取りました。
無くならないいじめ
いじめは一向になくなる気配がありません。
それどころか学校側はそのいじめがあったことを隠蔽したり、いじめ認定しなかったりしています。
実際に自らの命を絶っている生徒がいるわけですからいじめがないなんてあり得ない話です。
本来味方であるはずの学校が加害者と共謀のような形になっている気がします。
ことが起きてからでは遅いのです。
いじめは犯罪
いじめが法律に違反していることを知っている子供はどのくらいいるのでしょうか?
いじめという言葉が定着してしまっているため犯罪であるという認識が薄れていると思われます。
僕が小学生の頃ははいけないことぐらいは分かっていましたが、意識はしていません。
中学生、高校生になると少しは分かりますが、やはり意識はしていません。
実際加害者は悪ふざけでやっていて、それエスカレートしてしまう。
本来なら暴行、傷害、窃盗などの罪に問われるのですが、被害者はそのことを知らずにただ我慢する日々。
誰かに相談しても助けてもらえない。やはり我慢するしかなく、苦しくなって自殺してしまう。
もし、被害者に相談された人が法律を少しでも知っていれば警察や弁護士に相談でき、対策ができただろうに。
法律は武器にもなり防具にもなる
法律は武器にもなるし、身を守るための防具にもなります。
知らないということは武器を持たず、防具も持たずに過ごすということです。
そういう子供がターゲットになればたちまち傷ついていくことになります。
法律は平等ではなく、知らない人にとっては毒なのです。
一人ではダメなら誰かに助けを求める。親や先生、頼りにならないのであれば警察や弁護士に。
親や先生が役に立たないから悲惨な出来事になる。法律を知らなければ警察や弁護士に相談するという選択肢は見えてきませんからね。
そういう知識を身に付けることで自分の身を守れるようになるし、誰かを守ることができます。
加害者になる子も法律を知れば思いとどまるかもしれません。
学校教育に取り入れるべき本
正直な話、よく分からない授業をするくらいならこの本を取り入れるべきだと僕は思いました。
日本には法律があるのに、法律の勉強をほとんどしない。
- 人を傷つけてはいけない
- 人の物を盗ってはいけない
程度の教育しか行われません。
そんな生易しいものではなく、人を傷つけたり、人の物を盗ったりするとどうなるのかまでしっかり教育するべきだと思います。
そのためにはこの本は適任です。
法律は日本に住む全員に適用されるので、大人が読み、それを子供に伝えることをすれば、いじめは減っていくのではないかと思います。
こども六法 [ 山崎 聡一郎 ]
1,320円(税込み、送料無料)
本の評価
子供向けに書かれた本ではありますが、大人でも充分勉強になると思います。
イラスト付きのページは分かり易くてよかったのですが、そのほかのページが難しく子供が読むにはダレてしまいそうです。
いじめに関係なさそうなところはちょいちょい読み飛ばしたところもあります。
子供が読むのだから全ページイラスト付きで分かりやすくしたほうがよかったなというのが正直な感想です。
こども六法の紹介
【著者】山崎聡一郎
【絵】 伊藤ハムスター
小学校5年から6年生にかけて左手首を骨折するほどの暴力を受ける程のいじめを受け、私立中学に進学するが今度はいじめの加害者になる。
いじめの被害者、加害者を経験した著者がいじめ問題の難しさを痛感し、いじめ問題の解決を取り組むことを決意して作られました。
クラウドファンディングの寄付金を通じて本書は法律書としては安価な1,320円となっています。
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